紙の本への敗北宣言

Web制作の参考書や仕事術関連の本に限ったことではあるけど、紙の本を買うことを躊躇するのをやめた。ここに至るまでに、自分の中で何が起こったのかを書き連ねていこうかと思う。

なお、この文章はあくまでも個人的な体験なので、人に勧める気は全くないことを明記しておく。人それぞれ、ベストなやり方がある。

きっかけ

それまでは勉強に関しては、ネットの記事でどうにか間に合わせようとしてきた。理由は自分が倹約家(悪く言えばケチ)なもので。

が、ある日、どうしても必要という理由で1冊参考書を購入したら、その内容が恐ろしいほど頭に入ってきた。同じ内容のネット記事を過去に沢山見てきて、それは頭に入ってこなかったのに!

なぜネットの記事は頭に入ってこなかったのか

●ネットの記事は、情報が体系化されていなかった。たくさんある情報の一部だけだった。
●何度も見返すのが手間だった。つまり、ブラウザを開く→ブックマークを開く→該当する記事を探す・・・・と、情報へのアクセスに手間がかかる。結果、見なくなる。
●物理的に手元にないので、存在を忘れがち(ネット上で次々と新しい情報が入ってくる環境ではなおさら)
●情報にカネを払っていなかったので、覚えようとする動機が弱かった。
●常に頭の片隅に「もっと分かりやすい記事があるんじゃね?」という気持ちがあった。そのため、目の前の記事の内容にのめり込めなかった。

なぜ本の情報は頭に入ってきたのか

●ディスプレイからだと、何故か頭に入らない。
反射光(紙媒体)と透過光(ディスプレイ)について調べたことがある。仕事の中でも、ディレクターはWebサイトであっても校正の際にあえて印刷した上でチェックする傾向があった。確かにディスプレイ上ではなく紙の上の方が間違いに気づきやすい。こういったものも関係していると思う。
●情報にカネを出したので「カネを払ったのだから何が何でも覚えるぞ」という強い動機が生まれた(ただし、この気持ちは時間と共に矮小化していくので、買った本を読むなら買った直後がベストだ)。
●本の中に直感的に(ココ大事)ペンでメモを書き込める。これによって、「この部分は過去に読んだ」という部分がとても分りやすくなる。

買うことを躊躇しないことにした理由

●本棚に戻した瞬間、別の本、別の情報に意識が向かってしまい、結果、本屋を出た頃には、読んだ本の内容を忘れてしまう
●印象に残った大事な情報はEvernoteに入れて後で見ればいいじゃないか、とも思ったが、見ようとしなければ見ないし、数あるノートの中から目的のノートを探す手間が意外とかかる。さらには、ノートの存在を忘れてしまうこともあり得る

最後に

このスタンスをずっと続けるつもりはない。カネがどれだけあっても足りなさそうなので。

今回の試みは、代償を支払うことで、より強い力を得るという点で、マンガ「HUNTER x HUNTER」で言う「制約と誓約」みたいなものと勝手に思っている。

もしかしたら、コアな読書家にとっては、場所をとらない&どこへでも持っていける電子書籍の方が究極的にはいいのかもしれない。しかし、相対的にあまり本を読まない(全く読まないわけではない)自分には、それはまだ早いのかもしれない。

とにもかくにも、現時点では一部の紙の本に「敗北宣言」をしたい。いい本は立ち読みで済ませないで、ちゃんとお金を出して買います。そして、自分自身の血肉として吸収させていただきます!

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