Cryptopsy – None So Vile(1996)

獣の姿をまとった精密機械

カナダのデスメタルバンドの中ではトップクラスの知名度を誇るバンドCryptopsy(クリプトプシー)の1996年の2作目にして出世作。
獣の咆哮から始まり、男性の囁きから一転。獣の大群がオリから解き放たれたかのように凄まじい音の嵐が迫ってきます。

聴きどころは、暴力的である一方で、知的さを感じさせるテクニックとリズム。すべての音がブルータルであると同時に非常に正確で、まるで精密機械のようです。特にドラムのフロ・モーニエのプレイは、「これ、本当に人間が叩いているの?」と思わずにはいられません。

初めて聴く方は「これ、音楽?」と感じるかもしれませんが、リズムや譜割なんかを意識して聴いてみると、彼らがいかに凄い事をやっているのか、ちょっと分かるかも?まずは、その音数の嵐に身を任せてみてください。