オリジナル曲「人類の宿敵 / 初音ミク」プロダクションノート

この記事は、2022年7月16日に投稿したオリジナル楽曲「人類の宿敵」のプロダクションノート(いわゆる制作の裏話)です。

人類の宿敵 こんな曲です

動画ページ概要欄より抜粋

戦え 生存のため この身体 血で染まろうと
はじめまして、Entacと申します。
1分間のボカロ曲の投稿祭「第1回 IPPUN GRAND PRIX」参加作品です。
イベント詳細 https://twipla.jp/events/503336

変態拍子。デス声。メタル。ドラム叩きまくり。
やりたい事を突っ込みました。
ぜひボリュームを大きくしてお聴きくださいッ!

https://www.nicovideo.jp/watch/sm40752455

人類の宿敵について

キッカケ

2022年5月に作ってみたデモに、2021年9月頃に生まれて放置状態だったコンセプトを合体させてみたら、いい感じにハマって完成した曲です。

もともと、変拍子のドラム叩きまくりのメタルが大好物で、そういうのをやりたい、という発想がありました。

そんな時、IPPUN GRAND PRIX(以下1分GP)の存在を知り「あ、合いそうだな。よし、この方向性で行くか!」と、ギターと鼻歌で変拍子のリズムを考え始めました。

そこで困ったのが「この楽曲にどんな歌詞をはめ込んだらしっくりくるかな?」。

そこでふと、そうだ、2021年の秋に作ろうとして途中で止まってしまっていた曲のコンセプトをはめ込んでみたらどうだろう、を試してみたところ「あ、これはいける!」と手ごたえを感じ、この楽曲の原型ができました。

インスピレーションの源泉となった2つの曲

この楽曲を作るインスピレーションとなった、2つの楽曲を紹介します。

Mastodon -Crusher Destroyer-(2003)

アメリカのアトランタ出身のテクニカルメタルバンドです。彼らのこの楽曲が本当に大好きで、前から、こんな楽曲を作ってみたいなと前から思っていました。

楽曲内の変拍子リフとドラム叩きまくり、超好きです!

The Shaggs -My Companion-(1968)

このバンドを知っている方がいたら、相当コアなロックファンだと思います。

かのフランク・ザッパに「ビートルズより良い」と言わせしめ、かのカート・コバーン(NIRVANA)のフェイヴァリット・アルバム・リストの5位にアルバムがランクインした、1960年代のカルト的ガールズバンドです。

この曲の歌詞は、「私の相棒(my companion)」というテーマで、「相棒」の様々な特徴が流れる歌詞で、曲の最後に「私の相棒 それはもちろんラジオの事よ」と締めくくる構成です。

この歌詞の構成が大好きで、こんな感じのをやってみたいなと前から思っていました。

My companion is with me
Wherever I go, it goes too
My companion is with me
No matter what I do

When I ride my horse
I take my companion too, of course
When I go to the beach and run in the sand
I have my companion close at hand

My companion is with me when I drive my car
Even when I go real far
No matter where I am or what I do
My companion is always there, too
When I walk my pets, no wonder then
I take my companion, it never has passed

My companion is with me wherever I go
Even when I go to a show
My companion is, of course
My radio

https://genius.com/The-shaggs-my-companion-lyrics

デスボイスの謎

動画のコメントや、頂いた感想の中で、楽曲の中のデスボイスについて「これ本当に初音ミク?」という旨のコメントをたくさんいただいて、嬉しく思っています。

どれくらい知られているのかは分かりませんが、楽曲で使用している「初音ミクNT」には「Voice Drive」という機能があり、これを使うと簡単にデスボイスを出すことができます

以下、Voice Driveの適用前と適用後です。

「人類の宿敵」で使ったデスボイスも、この機能を使ったものです。
そう、実はそんなに難しい事はしていないのです!

皆さんも、初音ミクNTで、デスボイス試してみませんか?

こぼれ話アレコレ

  • 今回、新しい試みとして、今まで敬遠していた「ギター音源」を初めて導入してみました。METAL-GTXというフリーの音源なのですが、ノイズやミスを気にしなくていい、という点が素晴らしい!と感じました。
  • (とはいえ、ギターの弾き方や音の出し方は知っているので、可能な限り本物っぽい響かせ方は意識したつもりです)
  • 楽曲の9割は、5月の下旬に完成していました。7月の上旬にほんの少しだけアレンジを加えましたが、これほど余裕を持って作ることができたのは初めてです。やっぱり余裕があると、色々とできていいですね。
  • 制作中に1番苦労したのは、Logic Proでの楽曲再生中に、Piapro Studio NTのプラグインの歌唱のタイミングが全然合わないことでした。楽曲の中で何回も拍子が変化すると、Piapro Studio NT側もついていけないみたいです。
    対策として、完成した箇所からwavで書き出し、少しずつトラックに反映することで何とか作業を続けていました。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

制作日記など、ネタはまだありますので、機会あれば、この場所に追加していければと思います。

新しい情報の掲載時は、Twitterにて告知いたします。お楽しみに!

人類の宿敵 歌詞

日本語

どこだ!何処だ!ドコダ!
どこだ!何処だ!ドコダ!
どこだ!何処だ!ドコダ!

見えざる敵は そこにいる
視界の外で 狙ってる
それでも 逃げず立ち向かえ
人類最大の敵へ

もうたくさんだ 怯えて生きるのは
搾取されてた 悔しさチカラに
敵を知るんだ 弱点を見抜け
鎧をまとえ その手に武器を持て

どこだ!何処だ!ドコダ!
どこだ!何処だ!ドコダ!
どこだ!何処だ!ドコダ!

戦え 尊厳のため
戦え 安らぎのため
戦え 生存のため
この身体 血で染まろうと

死しても 生まれ続ける
それでも 止まったら負け

欲ぶかく 血を貪りし
人類の宿敵の名は

英語訳

Where! Where! Where! 
Where! Where! Where! 
Where! Where! Where! 

There is the invisible enemy
Aiming you out of your sight
Although, don't escape. Stand
againt the biggest enemy of mankind

I'm sick of being frightened anymore
Turn your frustration from exploitationinto the power
Know your enemy, find the weak point
Wear the armor, hold the weapon into your hand

Where! Where! Where! 
Where! Where! Where! 
Where! Where! Where! 

Fight for the dignity
Fight for the peace
Fight for your life
Even if our body stained with the blood

They'll keep spawning though they die
But if you stop, you gonna lose

They suck our blood greedily
The name of the archenemy is...
タイトルとURLをコピーしました