リメイク曲「BAY AREA -One Year After- / 初音ミク」プロダクションノート

この記事は、2022年8月31日の21:39に投稿した楽曲「BAY AREA -One Year After-」のプロダクションノート(いわゆる制作の裏話)です。

BAY AREA -One Year After- こんな曲です

動画ページ概要欄より抜粋

やっと会えたキミへ「はじめまして」
はじめまして、Entacと申します。
本作は、1年前の2021年8月10日に発表した処女作・・・言い換えると、人生で初めて作ったオリジナル曲「BAY AREA」を再編曲した作品です。リミックス&再調声のほか「1年後」をテーマに歌詞の大半を刷新しました。
この1年で私たちのまわりに起こった多くの変化。なんとなく思いうかべて、ご覧いただければ幸いです。

https://nico.ms/sm41009035

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制作のキッカケ

というわけで、昨年の8月に発表した処女作「BAY AREA」のリメイクです。

実は、前からやってみたいと思っていました。
原曲を発表した時はミックスも何も全然わかっていなかったので、現時点のノウハウでどこまでいい感じにできるのか?を。

ただ、どんな風にすると楽しくできるかは、まとまっていない状態でした。
単純に、音や歌唱を刷新するだけでいいのか?他に工夫はできないか?

そんな中、やるぞ!と気持ちが変化したキッカケとなったのは、8月11日の休日のこと。

いい天気なので、幕張の海までサイクリングに走りに行った時のこと。海辺を走っている時に、ふと閃いたのが、今回のアイデアでした。

  • あれから1年、変わってない風景
  • それでも、新しく変わった場所もある
  • 社会的には、1年前と比べて、いろいろな変化があった。良くも悪くも。
  • そうだ、部分的に歌詞を変えて「1年後」をコンセプトにしたら・・・!
  • BAY AREAを発表して1年が経った。つまり活動1周年を迎えたばかり
  • 8月31日は、初音ミクの誕生日
  • そして数日後には、まさしくその幕張でマジカルミライ10th

・・・といった事が、短い時間に頭を駆け巡り、これはもう、今やるしかない!!となって、今回のリメイクを始めることにしました。

閃いた場所。この後、勢いで近辺のいろいろな場所の撮影も行っていました。

今回特に力を入れたポイント

しっかりミックスしよう

1年前、2021年の8月は、まだミックスのミの字すらわからない状態で、トラックの音が聞こえづらかったらボリュームのフェーダーを上げる事しか知りませんでした。

2022年8月現在、まだまだ知らないことのほうが多いですが、それでも1年前よりは知識もついたつもりなので、自分なりにミックスを頑張ってみました。

(まぁ、ミックス補助ツールのNeutron 4のAIにかなりお世話になったのですが?)

よりハリがあって力強い歌にしよう

ミックスにも関係することではありますが、1年前の原曲を改めて聴いてみると、ミクさんの歌声が細くてフニャフニャに聞こえてしまう・・・オートビブラートも使いすぎだったり。

これは改善したい!ということで、1つのコンセプトとして「よりハリがあって力強い歌にしよう」と決めました。

歌詞をアップデートしよう

歌詞をアップデートすることを思いついたキッカケは、原曲「BAY AREA」の中の歌詞に

またここで
君に 会えるかな

という一節があったことでした。

ここで思いついたのが、テーマを「1年後」とした場合はどうなるか?

2021年では「会えるかな」だったけど、あれから1年が経過。

1年前と比べて、ライブ事情やイベント事情も変わってきた。昨年は「開催中止」も少なくなかったり「海外アーティストの来日なし」だったけど、今年はフジロックやサマソニなどでも海外アーティストが出演できるようになった。

2022年8月、日本国内は「第7波」の真っ最中で、個人的にはまだちょっと思うところがあるけど、それでも人々が閉塞感を少しでも打破出来るようになったのは良いことだ、と思った。

だから、2022年のバージョンと言うことで、あれから何が変わったかを歌詞に反映したらどうだろう?そんなふうに思って、アンサーソング的に

やっと会えた キミへ
「はじめまして」

そして

出会えた キミへ
「また会いましょう」

・・・という言葉を歌詞に入れました。

2022年4月に自身も足を運んだ、3年ぶりの現地開催となった「ニコニコ超会議」での体験と、そこで得た想いも込めたつもりです。

ニコニコ超会議2022のキャッチコピーは「ただいま。」と「おかえり。」でした。

映像は2022年に撮影したものを使おう

これも「2022年。あれから1年」をコンセプトとした時に、是非ともやってみたい試みでした。

シンプルに「1年後がコンセプトなら、使用する映像もやっぱり2022年に撮影したものを使いたいな!」と。そして、8月11日以降、そこそこの数のマテリアルを、ベイエリアを走り回って撮影しました。

おかげで、8月31日に投稿する前の数日間は、「あああああーーー、このパートなんの映像を使えばいいんだ」絶望的に大変な思いをしましたが、今は、頑張ってよかった!と満足しています。

8月に撮影した映像素材(ごく一部)

まとめ

以上、カンタンではありますが、BAY AREA -One Year After-について、制作のキッカケと力を入れたポイントをまとめてみました。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

本当は、制作中に発生した問題、技術的に工夫した箇所など、まだまだ語ることもあるのですが、これはまた別の機会、別の場所で(有料noteかな…?)

それでは、最後に、BAY AREA -One Year After-の歌詞を掲載します。
原曲と合わせてお楽しみいただければ、幸いです。

ありがとうございました!

BAY AREA -One Year After- 歌詞

海風に ふれたい時
気づけば そこに来てた
イベントや フェスの時
やっぱり ここに来てた

そこは千葉 幕張のベイエリア
私の もう1つの庭
あれから 1年経っても
変わらない 大好きな場所

BAY AREA, my hometown
まぶしい ミドリとアオ
海岸線 つきぬける
夏のコントラスト

久しぶりに やってきた
幕張の フェス会場
やっと会えた キミへ
「はじめまして」

-guitar solo-

ようこそ 幕張のベイエリア
みんながそう願う限り
ずっと先も きっと変わらない
信じたい つながってる事

みんな!いっしょに!

BAY AREA, my hometown
まぶしい ミドリとアオ
海岸線 つきぬける
キミと いっしょに

BAY AREA, our hometown
その瞬間が 始まりさ
出会えた キミへ
「また会いましょう」

1年前 この歌が 始まりだった
この歌を 歌ってくれて ありがとう
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