この記事は、2022年6月9日に投稿した雑学ソング「もしもし / 初音ミク」に端を発した、「もしもし / 初音ミク」のプロダクションノート(いわゆる制作の裏話)です。派生曲の「作業用もしもし」と「忙しい人のための作業用もしもし」にも、この記事で言及します。
もしもし / 初音ミク こんな曲です
動画ページ概要欄より抜粋
もし↘︎ もし↗︎
はじめまして、Entac(えんたく)と申します。
「雑学」がテーマの投稿祭「モミアゲヲ投稿祭」参加作品です。6月8日朝の時点でノーアイデアだったので、ツイートで雑学流す程度にしておこうかなと思ったら、、、どこかでスイッチが入ってしまい、ちょっとしたDTMと動画制作までやってしまいました。どうしてこうなった。
多分、全部合わせて作業時間は5時間くらい・・・ですかねぇ。
一番大変だったのは、iPhoneの着信音の耳コピでした。6月12日追記:8分41秒のロングバージョン(?)を投稿しました sm40615040
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40593964
「もしもし」が出来た経緯
ある意味、上記ですべて語ってしまっている気がしますが、ここでは、6月8日の制作日記から引用する形で、当時の心境をお伝えしようと思います。
【制作日記から引用】6月8日お昼過ぎ
10:10 くらいに、Twitterのタイムラインに流れてきた、モミアゲヲさんの「ハードルは低いことを強調したい」的なツイートを見て、前々から存在は認知していた「モミアゲヲ投稿祭」に参加してみようかな、と考え出す。
投稿の形式は楽曲でもTwitterでもイラストでも何でもいいらしいので、ちょっとしたTwitterでもできればいいなと昔買った雑学の本をパラパラと仕事をしながらめくっていた。電話の「もしもし」の由来の項目に出会ったのも、この時だ。
そんな中で、いくつかいろいろな雑学をメモしていき、どれがいいかなって言うのをぼんやりと考えていたところ、唐突に頭をフラッシュしたのは、iPhoneの着信音オープニング。
そうだ、この着信音のメロディーをモチーフとしてこのBGMにして雑学を流せば、Twitterみたいに140文字の 文字数制限を気にせずに雑学のテキストを作ることができるんじゃね!?
そんなわけで、方向性が決まったのがお昼ちょっと過ぎ。
はじめに、iPhoneの着信音の耳コピから始める。 YouTubeに着信音のメロディーだけ流す動画ないかなと探してみたら、本当にあった。
これを ゆっくり再生して、メロディーを拾い上げつつ、iPadのGarageBandでリズムとメロディーとベース音をざっくりと打ち込み。
【制作日記から引用】6月8日夜
夕食を食べてから、モミアゲヲ投稿祭の作品作り
仕事が終わって夜7時半ちょっと過ぎ位から、GaragebandのデータをLogicにを持ってきて作り込みの作業。
木琴の音は、できるだけ本物に近づけたいと考え、SampleTankのMalletopiaにあった音源を採用。なかなかいい感じになった。
楽曲のBPMは、Logicのスマートテンポ機能を使って大まかに計測したところ、大体140だったので、プロジェクトの速度も140に設定
ドラムの音色は、最初は生ドラムだったけど、実験的に電子ドラムの音色に切り替えて見たら、「あ、これけっこうしっくりくる」的な音にであえたので、これを採用。
そんなわけで、オケが大体完成したところで、テキストの解説と動画づくり。
テキストは、楽曲を4小節単位に区切ってそれぞれを1グループとみなし、それぞれのグループに3行のテキストを嵌め込んでいく方向に決定。
動画の構成は、モミアゲヲさんの祭りということで、例の背景画像を使うことを唐突にひらめき。モミさんのTwitterを過去まで さかのぼって、それらしきツイートを見つけることができて何とか素材を回収。
動画が出来上がったところで、再びロジックに戻り、初音ミクの声を入れる作業。これは、動画編集中に唐突に思いついたことで最初は歌は入れないつもりでいた。
作業中に芋づる式に何かをひらめくっていうのは本当によくあることだな。構想の段階では決して思いつきもしないことが。これ、覚えておくといいかもしれない。
そんなわけで、深夜1時半位に、何とか作品を投稿することができた。
俺は満足して眠りについたのだった。
ちなみに一番大変だったのは、iPhoneの着信音の耳コピ。
次に、ニコニコモンズで着信音の素材を探すことだった。
(着信音を入れるアイデアは、楽曲をロジックプロで仕上げている最中に唐突にひらめいた。
手を動かすことは「唐突にひらめいた!」の確率を上げることだな!
・・・という感じです。伝わりました・・・かね?
派生曲「作業用もしもし」について
「もしもし」の発表から数日、この楽曲のロングバージョン「作業用もしもし」を投稿しました。8分41秒あります。
ちなみにこのロングバージョンは、最初から計画していたものではなく、6月10日に唐突にコンセプトをひらめいてしまったのがキッカケでした。
【制作日記から引用】6月10日朝
そういえば、これひたすらメロディがループしているけど、もっと長くしたら、どうなるだろう・・・
ああああ!!!これ作業用にイケるかもしれない!!!
退屈しないように、動画の中でいろいろ雑学入れたり、ボイスのバリエーション加えるのも面白そうだな!
【制作日記から引用】6月10日夜 その1
「もしもし」の作業用バージョン「作業用もしもし」を、朝唐突に閃いたので、コンセプトを以下にまとめる
●タイトルは「作業用もしもし / 初音ミク ほか」
●30分
●シンガーは、初音ミクの他に以下を採用する
●効果音、大幅にマシマシ
●マキ、リッカ、ずんだもん、きりたん、知声、ミリアル
●これに伴い、ニュートリノとVOICEVOXを導入する
●最後の1分は、謎の「もしもし大合唱」
●途中で、ちょっとコードを動かす
●投稿の目標は、土曜日の夕方くらい
というわけで、最初は30分の長さを予定していましたが、作業量が跳ね上がってしまうため、最終的に8分になったのでした?
その後、このコンセプトを実現するべく、触ったことがない物も含め、色々な合成音声を試していました。
【制作日記から引用】6月10日夜 その2
●COEFONTを久しぶりに使う
アリアルさん、ちょっとぶっきらぼうな感じだなぁ。今回は不採用かと思う 20:33●VOICEVOXを入れる
ってオイオイ!1.1GBもあるんかい!やっと入れ終わった。てか、九州そらのASMRボイスが、やばすぎる! 21:32
ひとまず、ずんだもんの「もしもしなのだ」を書き出し成功。これ簡単だ! 21:37● NEUTRINOを入れる
こっちも、600MB近くあるかなりの大容量だ 21:43
・・・というわけで、実は当初はCOEFONTも使う予定に入っておりました。アリアルさん、ごめんなさい?
そして、ずんだもんに代表されるVOICEVOX、東北きりたんに代表されるNEUTRINOも、この時初めてインストールしました。
【制作日記から引用】6月11日
6月11日は、VoiSona、NEUTRINOをいじっていました。
VoiSona
知声に「もしもし」を言わせるテスト
てか、マニュアルもちゃんと見よう
https://voisona.com/manual_song/20:35 作業の途中で、グローバルパラメータ「Alpha」をグッと下げたら、可不っぽくなる現象を発見。面白い!
NEUTRINO
やっぱり「楽譜の作成」は避けて通れないみたいだ・・・! 21:25
21:58 とりあえず、YouTubeで見た通りにやってみたら、なんとかwavファイルの書き出しに成功した!ちょっと慣れるまで何度かやる必要がありそうだけど、慣れればなんとか使いこなせそうだ(ただし楽譜に慣れる必要はあるが)
【制作日記から引用】6月12日
11:10 まずは、知声さんの歌メロを調整するところから始める
そして、にせかふとあわせて書き出し
次に、SynthesizerVの2人の書き出し。
11:59 ここから、メモを書きながら、小節とにらめっこ
12:04 唐突にひらめいた。
電話の雑学を次々と流す。そして、動画の最後に、誰が歌っているかの答え合わせ。そしてかふはいない。13:31 唐突に雨が降ってきた。午前中、外出する前に「ちょっと家でDTM少し進めるか」と気まぐれが発生しなかったら、今頃ずぶ濡れだった!しかもかなり雨がでかくて草☔️
14:30 とりあえず、8人分の声は入れ終わった。まったくお馬鹿なことをしているね!楽しいけどね!
次は、電話の効果音をさらにかき集める。
17:28 何だか知らんけどものすごく病的に作業しちゃった。電話の効果音の組み込みが完了して、これから、動画にはめ込む雑学を色々と書き集める作業だ。なんでこんな意味のないことをしているんだ???
23:13 なんとか投稿終わった、、、力尽きた。
電話の雑学そんなにないよ、というか、裏付け大丈夫そうなやつない
我ながら、なかなかしょうもないものを作ることができて達成感。
上記のように、6月12日は、外で雨が降ってきてくれたおかげで、外に出られず、結果的に作業もはかどり、23:00になんとか投稿完了に辿り着くことができたのでした?
ま、そんな事は微塵も気にせず、雑学動画、作業用BGMとしてお楽しみいただければ幸いです!
ちなみに、映像が視界に入ると、文字情報とコメントが入って作業にならないので、動画は別のタブで隠すなどして、バックグラウンドで再生することをオススメします!
派生曲「忙しい人のための作業用もしもし」について
さらに数日後の6月17日、上記「作業用もしもし」を8分41秒から25秒まで圧縮した「忙しい人のための作業用もしもし」を投稿しました。
「8分はちょっとやり過ぎたので、雑学の情報だけ目を通したい人向けに、楽曲のエッセンスを極限まで圧縮したバージョン、作ってみたらどうだろう?」
というひらめきから、6月17日の夜に軽率に作業して作った作品になります。
【制作日記から引用】6月17日
夕食後、「散歩に行く前に、ちょっと”忙しい人のための作業用もしもし”の作業するか」と手を動かし始めたのが運の尽き、というか、 自分でもびっくりする位作業に没頭してしまった。そして、0時過ぎに動画の予約投稿を完了!
(結局散歩に行くことができなかったな)
ひとまず、以上になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ただ、まだネタがあるので、気が向いたら追加するかも・・・?
(追加の際は、Twitterなどで告知します)