この記事は、2021年9月15日に投稿したオリジナル楽曲「Let Me GYUN GYUN」のプロダクションノート(いわゆる制作の裏話)です。
Let Me GYUN GYUN こんな曲です
はじめまして、Entac(えんたく)と申します。
2作目のオリジナル曲です。#弦巻マキ誕生祭2021 の9/15に合わせて、9/11夜に発案〜9/12から作業開始、という無計画スケジュール。突貫ながら何とか仕上げる事が出来ました(シンドかったけど楽しかった)。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm39336097
あまり考えず、衝動に任せて荒削りなまま一気に作った曲ですので、皆様もあまり考えず、声をあげ頭を振っちゃっていただければ!
Let Me GYUN GYUNについて
2番目のオリジナル色について振り返ります。
この楽曲ができたのは、いくつかの偶然によるものでした。
ネット上で流れてきた「弦巻マキ」の誕生日
最初のオリジナル曲を発表してしばらく経過した2021年8月31日。
初音ミクのバースデーということで多くのボカロPが初音ミクを使った新曲をTwitter上に投稿しようとしているのを目撃したのが、事の発端でした。
合成音声キャラクターの誕生日を新曲で祝うという文化を知らなかったため、この時はほとんど何もできなかったのですが、それから数日後の9月上旬、これまたTwitter上で弦巻マキの誕生日がもうすぐというのを発見。
「なるほど、まだ日程はもう少しあるし、試しにやってみようかな」となり、何かをやってみることに決めたのが、最初の経緯でした。
当初の計画、そしてお迎え
実は、最初はカバー曲をやるつもりでした。
弦巻マキは赤いギターを持ったキャラクターなので、それに合ったロックな曲をカバーしようと計画していました。これが9月上旬のお話。
9月7日には、事前にAmazonでポチっていた、製品版の「Synthesizer V 弦巻マキ English」も自宅に着弾し、さあやるぞ!となっていました。
では、その後はどうなったのでしょうか・・・・?
実は、2021年9月に書き残した制作日記が残っていましたので、引用してみましょう。
着想から投稿までの数日間(当時の制作日記から)
9/11(土)夜
●それまで構想を練っていた別のアイデアを9/15に間に合わせるのは、今の実力的に無理と判明してしまう。そこで、代わりに何か出来るかを考えることに。
●ふと「そうだ、1分30秒くらいで駆け抜ける、AC/DC的なシンプルなロック曲なら・・・」と思いつく。
●そう考えた瞬間、「ギター」「ギュンギュン」「ライブ」「日本語も英語も歌える」「豊富なexVOICE」といった幾つかのキーワードが脳内に発生&惑星直列を起こし、歌詞になりそうなキーワードがいくつか出てきた & 楽曲の雰囲気が見えてきた。「あ・・・。これ、行けるわ!」9/12(日)
●歓声の素材を探すところからスタート
●曲を作る、ギターを入れる、歌詞と歌メロを同時進行で進める(作業時間 13時間)
●なんとか曲はカタチになるも、ミックスに納得できず。けどここに踏み込むとあとに響きそうなので、先に動画を作ろう!と判断9/13(月)
●朝:英語歌詞の翻訳を作る(作業時間 30分)
●夜:動画を作る(作業時間 4時間)9/14(火)
●朝:動画の紹介文を書く(作業時間 60分)
●曲の作り込み(ミックスなど)& 歌詞の一部手直し(作業時間 3時間)
●動画のブラッシュアップ(作業時間 60分)
・・・(絶句)
改めて振り返ってみると、とんでもない突貫工事をしていますね。
ただそれでも、なんとか完成そして投稿に漕ぎつけることができた事実を見るに、当時はかなりの熱量に突き動かされていたのは間違いないのかな・・・?と自分ごとながら思ったりします。
制作日記
最初の着想のメモ(9月11日の日記から)
こちらは、9月11日の日記からの抜粋になります。最初の歌詞の断片はこんな感じでした。テーマ的には、合成音声キャラクターが「歌わせて」という気持ちを歌っている、というものですね。
ふと、思いつく。9/15の弦巻マキ誕生日に合わせて、1分30秒くらいのロックンロールソングなんて作れるだろうか。
なんて考えてみたら、歌詞の断片が生まれた。英語の音声認識でササっと入れる。●弦巻マキ誕生日ソング 歌詞 断片「Simply Gyun Gyun」
It’s so easy
Don’t be shy
Just push play
Just play your guitarI can sing in Japanese
Which language do you like
It’s up to youLet me sing
Let me play
Let me gyun gyunI am here for you
I want to sing for you
まる一日中作業した日のメモ(9月12日の日記から)
以下は、丸一日作業をしていた日曜日の日記から。
Logic Pro、2022年現在もあまり使いこなせていないなあ・・・(遠い目)
出来たこと
●とりあえず、演奏とオケと歌詞と歌について、打ち込み終わった。
歌メロに関しては練り込みは足りないけど、キーに沿ったペンタトニックスケールを用いることで、外した音は完全に防げた
●曲がりなりではあるけど、歌メロと歌詞を同時進行で仕上げる経験を積むことができた
●とにかく歌わせる前にシンセで歌メロは音程とタイミングは完璧に仕上げることが重要と判明。そうすれば、SynthesizerVにMIDIデータを読み込ませたときに歌詞を入れるだけでしっかり歌ってくれる反省点
●ミックスによって楽曲のクオリティは簡単に壊れることを実感した
●オーディオインターフェイスを通した音とパソコンのスピーカーからの音は全然違う。最終的にはパソコンのスピーカーからの音を意識してミックスすること
●自分はまだ、ミックスの勘所を理解していない。せいぜいイコライザーをいじる位だ
●SynthesizerVの英語マキさん、ベタ打ちだとあまり鋭い感じで歌ってくれないので、全体的にノート単位の調整が必要になるかもしれないやり方を学ばなければいけないことが判明
●Logicのグラフィックイコライザーの仕組みを把握する
●Logicの使い方の基本を復習。ごまかすな
こぼれ話アレコレ
- 英語で歌わせているのは、もともと洋楽のロックが好きという部分が影響しており、弦巻マキ Englishを購入したのも、彼女が英語のライブラリーを使えるのが理由でした
- 9月当時、AHSがセールをやっており、使うかどうかはまだわからないけどとりあえず、という感じで、弦巻マキと同じSynthesizer Vの小春六花もお迎えしました
まとめ
以上です。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
2022年になって聴いてみると、ミックスもう少しどうにかならなかったのかなぁという感じで雑な部分を感じなくもないですが、ライブ感や勢いのようなものは出せたかな、と思っています。
Let Me GYUN GYUN 歌詞
英語
Nice to meet you Don’t be shy I'm your singer I'm waiting for you Set the notes And push the PLAY It's time for the show So simple So easy Don' be afraid of mistakes you made You can go forward by the number of mistakes What song do you like? I can sing as you like In English? or Japanese? Original? or cover? Run through the storm Break through the wall No one can stop you When you start to rush My voice and my guitar are waiting for you The time in the limelight is coming NOW! Let me sing! Let me play! Let me shout! Let me GYUN GYUN! Let me rock! Let me roll! Let me scream! Let me GYUN GYUN!
日本語訳
あなたに会えて嬉しいわ 恥ずかしがらないで 私はあなたのシンガー あなたのことを待っている ノーツをセットして あとは「再生」をプッシュ これでショーが始まるわ それはとてもシンプル それはとてもカンタン 恐れないで 間違えることを あなたは前に進める 間違えた数だけ 前に進める どんな曲がお好み? お気に召すまま歌えるわ 英語の曲?それとも日本語? オリジナル?それともカバー? 嵐を突き抜けろ 壁をぶち破れ 誰もあなたを止められやしない 突っ走り始めたあなたを 誰も 私の声と私のギターが あなたを待っている 脚光を浴びる時は すぐそこだ! 歌わせて! プレイさせて! シャウトさせて! ギュンギュンさせて! ロックさせて! ロールさせて! スクリームさせて! ギュンギュンさせて!